フェイスチャットっぽいライトノベルバトン


「・・・?ここは一体・・・お前は誰だ!?」

「やっと来たようだな。今回君にはこれに答えてもらう。拒否権は行使できないからな。
逃亡しようとしても無駄だ。」

[ライトノベルバトン]

「君の我儘になぞいちいち付き合っていられるか。私は帰らせてもらう。」

「やれやれ・・・息子がどうなってもいいのかね?
こう言っちゃあ何だが、あんた、もう少し冷静になった方がいいんじゃないの?」

「・・・答えれば、息子は解放してもらえるのか・・・」

「それは君次第だがな・・・まあ、賢明な判断だよ。
どの道、逃げようとしたところで無駄だったのだがね・・・」

「いや何、安心したまえ。今回君も突然のことで事態をうまくのみこめていないだろう。
そんな君のために、回答の手助けになるようにアシスタントを用意してやった。
因みに私はセス。ただのしがないベジタリアンさ。
さ、君たち、さっさと自己紹介を頼むよ。」

「(この展開・・・全て私の掌中で動いています。計算通りです。)
諸葛亮と申します。字は孔明です。
今後とも貴方様とは特に友好な関係でありたいと思います。
心苦しいとは思いますがこの場はどうか、彼に従ってください。
そうすれば必ず策は成り立ちます。それまでの辛抱です。どうか・・・」

「私は強い・・・私は賢い・・・私は美しい・・・私は正しい・・・
なのに・・・なぜだ・・・どういうことだ!?この私がアシスタントだと!?あり得ん!
・・・おっと、この私としたことが取り乱してしまったな。ベルン三竜将きっての切れ者ナーシェンだっ」

「(喧しい男だ)」

「まあ、こんなところか・・・さあ始めてもらおうk」

「お待ちください。まだ私は自己紹介を終えていませんよ。
失礼致しました。私は月王国の王女、フィーナ・ファム・アーシュライトと申します。
お力になれるかどうかはわかりませんが息子さんのために出来る限りのことをさせていただきます。」

「月の国の姫だと・・・?確か私のメモにはそんな人物は載っていなかった筈だが・・・
私が知っているのはこんな感じの人物だったのだが・・・」

「あ、あの・・・その話はやめていただけないでしょうか・・・」


「・・・」

「セス氏は余裕を見せていますが、
その内実、非常に切羽詰った状態にあるといえます。
気づいたらメインパーソンであるはずの彼の存在がだんだん薄くなり
その反面、彗星の如く現れた彼女に対する嫉妬であると言えるでしょう。
後、このメンバーの中で表向きにも彼の配下にいないのは彼女だけです。

(この先、彼女こそが現在の状況を打開しうる鍵となるでしょう。
その時まで私は出来る限りの策を巡らせるとしましょう・・・)」

「(待てよ。確かさっき彼女は有名な王国の王女だと名乗った。
ここで恩を売っておけば報酬がたっぷりと手に入るはずだ・・・
最終的には彼女本人を・・・くくくくくく)。」

「よし、ここは私に任せてもらおうか。私にいい考えがある。
一先ず君たち二人はあのセスとかいう傍若無人な男を取り押さえてくれ。
その間に私がフィーナ姫を助けに行ってくる。私の飛竜なら女性一人救出することも容易いだろう。」

「今は、彼のもとに不本意ながらも従っているというのが現状なのだろう・・・?
あからさまに彼に反旗を翻すような姿勢を見せてどうするのだ・・・?」

「あなたの考えなど読めています。これで知将を騙るのならば呆れたお方ですね。
それに彼女、私が見たところかなり機転の利くお方のようです。セス氏一人を丸めこむのも時間の問題でしょう。」

「くっ・・・おのれおのれ・・・
この私が貴様らごときにいっ!」

「まあ、私も大人だからな。何時までも一個人に拘っている暇などないのだよ。
さてとさっさと済ませちまわないとな。そろそろ仕事の時間だからな・・・
この先は諸葛亮にでも任せるか。後は頼むぞ。」


○所有しているライトノベルの冊数。

「非常に分かりやすい質問であると言えるでしょう。
そのまま数字でお答えください。」

「一つ聞きたいのだが・・・
ライトノベルとは具体的にどのようなものを指すのだ・・・
どうも定義が曖昧でな。わたしもどこから数に入れたらいいのかの線引きが出来んのだ。」

「そうね。確かに今の時代、一口に小説といっても、様々なジャンルがあるわ。
純粋な文学作品、歴史物、推理物、SF物、ノンフィクション・・・
ライトノベルというのはこれらの要素を時にはふんだんに取り込んでいることもあるのではないかしら?」

「ええ、確かに。このような疑問が生まれるのは至極当然の流れと言えるでしょう。
私の調べによりますと、ライトノベルとは
一般に”文庫やノベルスの形態でアニメ・漫画調のイラストが表紙・挿絵としてついている小説”
とありますが、ライトノベルの定義は人によってまちまちなようです。
インターネット上の情報ですので結論を出すには尚早かもしれませんが・・・」

冊だ。定義が曖昧な以上、主観が混じるのは仕方がないが、上記の方法に当てはめればそうなる。
これでいいか?」

「即答ですね・・・」


○最近読んだお勧めライトノベル。

「この質問も文面通りに受け取れば問題ないでしょう。
あなたも何冊かのライトノベルを読まれたのでしょうが、
その中でも特に最近読んだものを紹介していただけませんか?」

「・・・本当に最近読んだものだったらこれになるな。」

DDD/奈須きのこ 講談社

「正直、これをライトノベルと位置付けてよいかどうかについては非常に悩んだが、
上記の判断基準を適用すれば、これもその内に入るだろう。」

「お勧めのポイントを教えてもらえないかしら?
でないと、なかなかイメージも伝わりにくいものよ。」

「私がここでああだ、こうだと語ったとしても、
これから読もうと思う者にとっては邪魔にしかならないだろう。
故に簡潔に寸感だけ述べさせてもらおう。

一言で纏めれば”騙された”という感覚だろうか・・・
大まかなジャンル分けをするとこれは伝奇小説に分類される。
ファンタジーとサスペンスの両面性を備えた作品をこのように呼ぶそうだ。

昔からこうした作品は多く世の中に出回っている。現代作家で有名どころでは夢枕獏などがいる。
五木寛之もこの分野に入る小説をいくつか書いている。
興味があったら新金沢百景にも注目してほしい。」

「(この人本当に勧める気あるのかしら・・・)」


○好きな、または思い出深いお勧めライトノベル作品を5冊。

「正直、この数少ない中から5冊もお勧めの作品を捻出するのは難しいのだが・・・」

「構いません。それでしたら無理に5冊紹介しなくてもよいでしょう。
しかし、今回の質問は別に自分が所有しているものとは限られていませんし、
今までに読んだことがあるものでしたらよいのではないでしょうか。」

「承知した。では以下に紹介させてもらおう。」


・涼宮ハルヒの憂鬱/谷川流 角川スニーカー文庫

「数年前に大ブレイクして、今でも根強い人気を誇っている有名どころの作品ですね。
やはりあなたも読まれていましたか。私の思ったとおりです。」

「貸してもらった時に少々・・・
しかし実際この時に読んだのは始めの2冊だけで、
10冊近く貸してもらったうちの5分の1も読んでいない有様だった。

本格的の読んだのは、資料収集のため図書館に通っていた時に偶々見つけてその時にだった。
順番もバラバラで、脳内で時系列が出来上がっていない。最新作は知らん。」

「(先程からネガティヴな発言ばかり・・・)」


・空の境界/奈須きのこ 講談社

「はーはっはっはっはっはっはっはっ・・・!!
貴様ら、さっきはよくも馬鹿にしてくれたな!
この私をコケにしたことを後悔させてやる・・・!」

「あんたいたのか・・・
邪魔をするなら帰ってもらおう。いや、それとも何か?私の代わりに答えてくれるのか?」

「・・・へ?あ、いや・・・その・・・
くそっ・・・!この私を罠に嵌めるとは・・・

フンッ。まあいいだろう。私もここ最近暇を持て余していたところだ。答えてやるっ!
この作品は敢えて時系列を崩すことで物語の神秘性を高めていると言えるぞ。
しかし、何の説明もなかったら訳が分からなくなってしまうな。
栞に詳しく時系列が書いてあるから、これに一通り目を通しておけば、
なんとなく分かるかもしれないぞっ

おっと、私としたことが、お勧めの点について触れるのを忘れていたな。
何せ攻略するのに凡そ2週間費やしていたからな。苦労させられたよ全く・・・
まずタイトルの読み方から騙されたよ。全く。”空”をどう読むかがポイントだ。
どうでもいいが"EMPTY OF THE SKY"って曲名はどう考えてもネタだよな!?

くっくっく・・・そうだな・・・ヤッパリ着物にジャケットの組み合わせが最高だよな!
男は氏ね。女は私がもらってやろう・・・くくくくくくくく・・・」

「てい!」

「ギャース!!」

「汚らわしい。私が追い出してきます。」

「容赦ありませんね・・・
(結局レビューになってませんね・・・)」


・夜明け前より瑠璃色な 〜恋する時間〜/岡田留奈 メディアワークス

「あら。これは私の作品ではありませんか。
読んでいただけたのですね。どうでしたか?」

「待たせたぜ。仕事も一段落着いたところだ。
誰だ全く・・・事務所に嫌がらせのFAXを100枚も送りつけてきたやつは・・・

なんだ・・・思ったより進んでいるじゃないか。結構なことじゃないか。
・・・で今はどの作品をレビューしようというのだね?
ああ、これはこれは、さあ、さっさと済ませてもらおうか。」

「今度は邪魔をなさらないで下さいね。
私も出来るだけ皆さんと友好な関係を築き上げたいと思っています。
そのためには、まずお互いのことをよく知っておく必要があると思います。
僭越ながら、この場をお借りして申し上げます。ありがとうございます。続けてください。」

「(しかし先ほどナーシェン氏は気絶させられましたね・・・)」

「こいつは・・・いい眼をしているぜ。」

「(あんたはヤバい眼をしているな・・・)
・・・非常によくまとまっている良い作品だ。
原作を知っている人にも知らない人にも幅広く勧められる良作といえるだろう。
正直カテゴリーとしてライトノベルに入るのかどうか判断が難しいところだが、
中身は非常にそのようなつくりをしている。DDDよりはよほどライトノベル様を呈している。」

「まあ、そういうことらしいぜ。
興味があったら手に取ってみたらいいだろうな。フフン」


・南の島のティオ/池澤夏樹 文春文庫

「失礼ながら、この作品はライトノベルなのかしら。
作家さんの名前もよく耳にしますし、一般的な文学作品ではないのですか?」

「ふむ。確かに一見ごく普通の文学作品に見える。
あ、いや、私は決してライトノベルがそうではないと言っているわけではない。
非ライトノベル作品に対応する言葉が思い浮かばなかった故、便宜的にこのように区分している。
気分を害したなら申し訳ない。
今回もあくまで上記の基準に従ったら、カテゴライズされるという結論に至ったまでだ。

しかし、実際、この作品は非常にサクサクと読むことができる。
南の島での出来事を半ばファンタジーのような語り調で展開していく様は読み手の心をぐっと掴むものがある。
文学作品は苦手・・・という人にも勧められる名作と言えるだろう。」

「素晴らしいわ。南の島で起こる幻想的な出来ごとの数々・・・
是非ともこの目に留めておきたいわ。」

「まあ、そういうことらしいぜ。
興味があったら手に取ってみたらいいだろうな。フフン」


・北陸雪譜/関崎正夫 能登印刷出版部

「失礼ながら、今度こそこの作品は本当にライトノベルなのかしら、と尋ねさせてもらうわ。
作家さんの名前も殆ど耳にしませんし、非常に奇抜な文学作品のように思えるのですが・・・

「今回もあくまで上記の基準に(ry。
字が潰れて画像からは確認し辛いが、表紙には”きまぐれエッセイ集”と銘打ってある。
しかし、実際には何故だか極めて短い小説も掲載されている。

この辺りにエッセイであると言いつつも、ノベルスとしての一面も併せ持つという、
究極のエンターテイメントを表現していることが窺えるだろう。
冒頭から筆者のきまぐれが先行した作品だと言える。」

「しかし、多少強引ではありませんか?これでは納得しない方も数多くいらっしゃるでしょう。
きちんと説明していただきたいですね。」

「仕方あるまい。では僅かながらではあるが説明させてもらおう。
この作品はオムニバス形式で記されている。もともとは雑誌に投稿されたコラムだからな。

この中の多くの作品はノベルというよりはやはりエッセイである。この点については反省する。
しかし、中には何故だかコラムとは到底思えない、筆者の心象を映し出したかのような、
青春時代を振り返る(という設定の)昔話や、とある湖で起こるファンタジーなどなどが掲載されているのだ。

これには私も驚愕の意を示さざるを得なかったのだ。
この私のツボをここぞとばかりに突いてくる氏の文章表現には圧倒されても仕方がないというものだ。」

「成程。そこまで仰る程にあなたは氏のことを尊敬しているのですね。
まるで、あなたが筆者と面識があるかのような話しぶりです。
わかりました。これ以上の詮索は致しません。ですが、本来の目的もお忘れなくお願いいたします。」

「まあ、そういうことらしいぜ。
興味があったら手に取ってみたらいいだろうな。フフン」

「ところで、先程から貴方が一言一句違わぬコメントをしているのは私の気のせいなのかしら・・・」


○気に入っている、または思い入れのあるキャラクター5人。

「お前もこうして何冊か読んでみて、興味をひかれたキャラとかそういうのいるだろ?
なあに、難しいことじゃない。思う存分吐いてくれ!お前の心の底を見せてみろ!」

「どのようなキャラが並ぶかによって貴方の性格がよく分かることでしょう。
とも思ったのですが・・・やはり知っている作品しか分からないものです。」

「正直、他人のバトンを見ていても未読の作品に対しては全く感想が湧かない
・・・しかし、これで片づけてしまってはやはり納得してはもらえないだろう。
そこでだ。ここでは敢えて簡単に紹介を交えながら話をさせていただきたい。

しかし、物語という大の部分を構成するのはキャラクターという小の集合であるという観点に立つと、
個別にそのキャラクターを評価するというのは非常に困難な作業なのだ。この点は考慮してほしい。」


・久織巻菜(D×3) 正直騙された。得意技はモシャス。
・リース(けよりな) 多重人格。(正確には違う)
・シャミセン(ハルヒ) 喋った三毛猫♂。 CVは緒方賢一
・大熊猫目々(D×3) 銀河最強ニート 強すぎる・・・
・男(正夫の本) 過去を回想している人。

「どこから質問したらいいのかしら・・・
上の2人はメインキャラクターなのでしょうけど、真ん中に猫?
4人目は文章中に名前があったようには思えないのだけれど。」

「一番下に至ってはまるで映画のチョイ役みたいな扱いですね・・・」

「やはり、人物の説明となると非常に難しい部分がある。
上二人は説明しなくてもいいだろう。
シャミセンは何だ・・・SSに感動したのだ。XY染色体をもつ三毛猫は希少な存在なのだ。

大熊猫目々を知らないのも無理はない。なにしろ主人公の妹のメモに名前だけ載っていたからな。
しかし、こんな名前はそうそう思いつくものじゃない。非常にインパクトが大きかったのだ。

一番下の”男”というのは実際に名前がついてなかったのでこう表現させてもらった。
主人公なのに本名が不明というハルヒに用いられている手法を筆者は既に実践していたのだ。」

「・・・」

「やれやれ・・・うまくぼかしたな。」


○気に入っている、感銘を受けた名言or迷言。

「ハァ、ハァ・・・
あの小娘め・・・バトンのことが気になるのか・・・すぐに行ってしまったな・・・
くくく・・・馬鹿め。この私がまだ生きているとも知らず・・・」
 注:知ってます

「私は強い・・・私は賢い・・・私は美しい・・・私は正しい・・・
誰よりも、誰よりもだっ!!」

「ん?あれは・・・」


「・・・そういうわけだ。すまない。文章量も長い故、感銘を受けた点も非常に多いのだ。
従って、どれか一つの文章をチョイスして紹介するというのは私には出来ない・・・」

本当はただ覚えていないだけなんだろう・・・?
正直に話したらどうだ・・・? ん?誰だ!?そこにいるのは!」

「(く・・・見つかってしまったか・・・)
(表面上私は退場したことになっているしこのままでは曲者と疑われてしまう・・・)
どうする・・・どうするどうするどうするどうするどうするどうする・・・)・・・!」

「(こうなったら仕方がない・・・)
きいいいいいいああああああううううううういいいいいいいいい!!!!!」

「かかったな!」

「何!?ぐ・・・がああああああああ」

「こんな時のための護身術だからな・・・
君も私をあまり甘く見ない方が身のためだ。よく分かっただろう・・・」

「何もそこまでなさらなくても・・・
(今回の件でナーシェン氏もPTSDなどを発症しなければよいのですが、
これ以降彼が来なくなるとすると私の策にも影響を及ぼしかねませんね。
ここはフィーナさんにも手伝っていただかなければ・・・)」

「あ、あの・・・大丈夫ですか?
私が追い出したりしなければこのような事態にはならなかったかもしれないのに・・・
本当にごめんなさい・・・」

「(流石ですね。王女として不足ない素晴らしい御方です。)
ですが、今回の件はナーシェン、貴方にも問題があったといえます。
今後、この様な目に遭わないためにも日頃の行いには十分に注意を払うようにするべきです。」

「ううっ・・・」


―――イキテイタイ
衝動的に心が叫ぶ。今までに感じたことのない、激しい生への執着だった。
―――消えたくない。
心から言葉が溢れ出し、リースは自らの体を抱きしめた。頬を温かいものが伝っていく。本物の涙を流したのも、これが初めてのことで。


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