まえがき

2000年、颯爽と現れた謎の エージェント は今や2Dでは都市伝説と化してしまった。

その鬱憤を払拭するがごとく、 ポリゴンになった彼は怒涛の活躍を見せることになる。

しかし、この扱いの差は何だ・・・? これは某が彼の不運へのオマージュとして挑戦し、 挫折したRPGツクールのシナリオを随時更新していくための企画のページである。

初期設定など

オープニングテーマ エージェント夜を往く
とかちつくちて

エンディングテーママツケンサンバ嘆きの樹
皆伝二曲目

主題歌 THE ALFEE 希望の鐘が鳴る朝に
なんかさ…めちゃくちゃ合ってる

しかし、勝手にこんな意味不明な企画に付き合わされている音楽に本当に申し訳ないと思う…


Prologue

某国某所―

「全く、これだから素人は…エージェントの仕事というものを舐めてもらっては困るね。」
「く、ここまでか…申し訳ありません。姫様…」
「私の仕事は理解してもらえたようだね。まあ、結構なことだ。さて追いてきてもらおうか」
「私を捕まえてどうする気なのです!あなたは、一体…?」
「名乗るほどの者ではない。私はただのしがないベジタリアンさ。 さて、お前の処分についてだが、」
「!」
「おっと、言い方が悪かったな。すまなかった。」
「まあ、簡単な話、君には私の影武者をしてもらおうと思っていてね。」
「何しろ、私は仕事の特色上、命を狙われるようなケースに遭遇することもしばしばあるからな。」
「今回は特にヤバイ。この私を以てしても万が一という場合もある。」
「つまり、分かるな?」

「あなたの代わりに死ねというのですか!?」
「まあ何だ、実はそれほど危険な話でもない。ほんの一瞬、私の仕事を成功させるために、 力を貸して欲しいだけなのだよ。死ぬ心配など全く及ばないのだよ。」
「(言っていることが滅茶苦茶ですね。早くここから逃げ出す方法を考えなければ…)」
「今、君が何を考えているか当てて見せようか?どうやったらここから出られるのか。違うかね?」
「・・・」
「まあ、ここへ来たやつのおよそ8割はそう思うからな。別に君がそう思ったとしても不思議ではない。」
「当たり前でしょう。無理やり連れてこられて返してほしいと思わない方が不自然です。どうしたら帰して下さるのです?それに私は騎士団の人間です。私がいなくなったと分かれば即刻調査が始まり、 あなたなど簡単に捕まってしまいますよ。」
「何、君が抜けたあとの騎士団のフォローは私が責任をもって行ってやろう。」
「それに私が敢えて君を連れてきたのには理由があるのだよ。これは君にしか勤まらない任務なのでね…!」
「勿論、報酬は支払ってやろう。言う通りにしてくれればすぐに解放してやれるのだ。私は何でもさっさと済ませちまう主義なのでね。早く帰りたいと願う君の願いも叶ったりなのだよ。」
「それほど悪い話じゃないと思うがね?」

「仕方ありません。あなたに従わなくてはならないのはどうにも納得できないが、 姫様のため一時あなたの仕事とやらにつき合わせてもらいましょう。」
「理解が早くて助かるよ。王国騎士団員たるものこれくらいおつむがなくてはな、フフン」
「おっと、どうやら早速依頼が来たようだ。私はちょっくら出かけてくるから、君はお留守番をしたまえ。それが君の初仕事だ。 成功したらC級エージェントの称号をやってやらなくもないぞ。」

そして、悲劇の物語は、廻り出す―――


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